【ミラノ=高橋恵通信員】「ボリオリ」は、創業以来初となるクリエーティブディレクターのポストを新設した。イタリア人デザイナーのダビデ・マレッロが同職に就任した。メンズ、レディス、アクセサリーを担当し、16年1月の16~17年秋冬ミラノ・メンズファッションウィークで発表する。
ジョヴァンニ・マンヌッチ社長兼CEO(最高経営責任者)は同職の新設について、「サルトリアの伝統を時代に即したビジョンで表現し、市場の新たな方向性を先んじて打ち出すことが可能になる」とする。
ダビデ・マレッロは、祖母の経営するサルトリアで若い頃からテーラーリングに触れ、ファッション業界に入った。「ジョルジオ・アルマーニ」を経て、06年から15年まで「グッチ」のメンズフォーマルウエア部門のデザイナーを務めた。