仏子供服「ボンポワン」の16~17年秋冬は、映画や物語からのイメージやクチュールや自然をテーマにしながら、サーカスと馬術シアターで遊ぶ子供たちの世界を詩的に描いた。
ヌーベルバーグの代表的フィルム「突然炎のごとく」のヒロインのように、フリルカラーにボウタイ、サロペットにベレー帽の男の子っぽいコーディネートを見せた。9月の新学期には「アルプスの少女ハイジ」のようなフォークロア調。バイエルン地方の刺繍、スイスドットのコットンやレースがロマンティックだ。19世紀のオーストリアの金ボタンのコートからのイメージや、定番的なピーコート、セーラースカートも揃えた。ミルキーホワイト、クリーム、イエローの微妙なトーンのウールやモンゴリアンラム、カシミヤやモヘアといったアイテムが目立つ。そこにストーンウオッシュのジーンズを合わせる。
たくさんのピンクのニュアンスでボンポワンらしさを表現した「スイートクチュール」では、トロンプルイユのジュエリープリントが可愛い。また、仏バッグブランド「L/ユニフォーム」との協業バッグ、デザイナーのセシル・ボッカラのヘアアクセサリー限定コレクションも用意した。(パリ=松井孝予通信員)