多彩なカラーパレットで楽しむ
「ボッテガ・ヴェネタ」の17年クルーズコレクションは多彩なカラーパレットが特徴だ。クラシカルなダークカラー、鮮烈なブライトカラー、くすんだパステルカラーでコントラストを作る。
レディスはコートが主役。あらゆるスタイルにコートを合わせている。ダブルフェイス地のコートは、表側のダークトーンと裏側のブライトカラーがコントラストを描く。袖口のベルトをくるりとひねれば、きれいな色がちらりとのぞき、ミニマルな装いのアクセントになる。黄色のドレスと水色のファーコートの色合わせも楽しい。
メンズはスポーティーなアイテムを軸にした。細いシルエットでエレガントに仕上げている。ダークグリーンのレザージャケットにダークグリーンのシャツを合わせたり、ブラウン系のトーンオントーンで全身をスタイリングしたり。ニュアンスカラーで作る品の良い色遊びが目を引く。
素材はいずれも、光沢とマットが際立つ。光沢素材はしわの入ったラムレザー、ワックスをコーティングしたコットンツイルなど。マットな素材はコットンベルベットやコーデュロイ、カーフスエード、クレープなどが使われている。
レディスのハンドバッグもマットなカーフレザーと艶やかなウォータースネークの対比で見せる。メンズのバッグは、ダブルスエードにクロコダイルをトリミングした。
今回は特にどのような気候にも合わせられるワードローブが揃った。クリエイティブディレクターのトーマス・マイヤーは「幅広い素材を用いることで、世界中のさまざまな環境に対応できるようにした」という。