革製品の企画・販売が主力のブリットハウス(東京)は米国で40~60年代に人気だったバルカナイズ製法のスニーカー「ボールバンド」を復刻した。シューズプロデューサーの長嶋正樹氏がプロジェクトを立ち上げ、今春夏物から都内百貨店やセレクトショップなどで販売を開始した。
ボールバンドは1891年、米国インディアナ州でブランドをスタート。日本では長嶋氏が10年ほど前に復刻したが、商標権を取得して再び復刻を果たした。同ブランドはダブルバルカナイズ製法でビンテージ感のあるデザインにこだわる。昔のクラシックなシルエットを生かしながら今履いてもファッション性が高く、新鮮さを感じるオリジナルの木型にした。低反発と高反発など3種類の素材を組み合わせたインソールを使うことでクッション性を高め、履き心地を良くした。
春夏物はローカットとハイカットのキャンバスのスニーカーのみを販売。色は白、白と黒のコンビ、ネイビーがあり、ローカットが8900円、ハイカットが9800円。メンズ、レディスとも白のローカットが人気だという。18年秋冬はオールレザーのスニーカーでローカット(1万5000~1万6000円)、ハイカット(1万7000~1万8000円)を出す。それ以降は、キャンバスのスニーカーを定番化しながら、デッキシューズやスリッポンなどバリエーションも増やす予定だ。
欧米ブランドのOEM(相手先ブランドによる生産)を担う技術力の高いベトナムの工場で生産する。自社で一定の在庫を持ち追加フォローする体制を整え、年間1万足の販売を目標にする。