ブルネロ・クチネリ・ジャパンは4日、東京・銀座6丁目に「ブルネロ・クチネリ」の旗艦店をオープンした。銀座の表通りから1本入った交詢社通り沿いに、大きな間口の店が出来上がった。売り場は3フロアで、面積は471平方㍍。青山、神戸、二子玉川に次ぐ四つ目の路面店で、日本最大規模になる。
通り沿いのウインドーの中は、最新コレクションとともに金色の麦のモチーフなどを飾って、クチネリの拠点の伊ウンブリア地方を思わせる穏やかなムードが演出された。店内も白とベージュを軸にしたナチュラルなイメージ。ウンブリア特産のウオールナットで仕立てた特注の什器や階段が、温かな空気をプラスしている。世界のクチネリの店を手掛ける建築家ロレンツォ・ラディ氏が、新しいコンセプトを取り入れてデザインした。
1階は最新コレクションや雑貨、ライフスタイルコレクションなど、2階はレディス、3階はメンズが揃う。いずれのフロアでも、カシミヤアイテムなどのテクスチャーが自然に見えるように照明にこだわったという。4階は事務所などになる。
同店ではメンズ、レディスともに、イブニングウエアを多く揃えてオケージョン対応に力を入れている。常駐するテーラーの職人は、リペアやフィッティングなどを担当する。
オープンを記念して、レディスではミンクファーのリュック(写真=99万円)やポシェットを銀座店限定で作った。メンズでは前合わせの重なりが浅いダブルブレストのジャケットを、ウール・シルク・カシミヤ仕立てにしたほか、ヘリンボーンのコートも作った。