文化服装学院は、24年度に新設した「アパレル技術科3年バーチャルファッションコース」で、スタイレム瀧定大阪のデジタルファブリックを活用した連携授業が始まった。
学生は2D・CADと3D着装シミュレーションソフト「CLO」を使用して、各自のデザインに合わせてパターンメーキングと仮縫いをデジタル上で行う。学生は教室にあるサンプル帳から実物生地を選定し、同品番のデジタルファブリックを会員制ウェブサイト「スタイレムファブリックストア」からダウンロードして仮縫いを実施、その実物生地を発注して本番の作品制作を行う。
今年7月のプレゼンテーションには、多くのアパレル企業や在校生が訪れ、今後は文化祭や卒業制作での発表を予定している。
バーチャルファッションコースは、3Dモデリスト育成を目標に、文化服装学院に今年度新設。アパレル業界で使用されている3Dソフトを用いた実践的なカリキュラムを導入し、3Dデータをフォトリアルに表現する方法を学ぶと同時に、ゲーム空間へのデータ移行など「3D・CGでしか表現できないクリエイションツール」としての活用方法を学ぶ。
デジタルファブリックとは、生地の質感を表現するテクスチャー(画像)データと物性データを組み合わせて作成したデジタルの生地のことだ。スタイレム瀧定大阪が在庫するQR対応可能な生地を、全てデジタル化しており、3Dモデリングでの活用が可能となっている。