スケートシングがデザインするメンズブランド「C.E」が、東京・神宮前に期間限定店を開いている。場所は、ユナイテッドアローズの原宿本店ウイメンズ館の3階。これまでショールームなどとして使われていた空間だ。C.Eらしく、遊びと驚きのある空間からカルチャーを発信している。10月4日まで。
カセットテープ柄のグラフィックの扉を開けると、そこは真っ白のだだっ広い空間約280平方㍍。クラブのような大きなサウンドシステムが置かれ、壁には映像が投影される。「ここは本当にアパレルショップ?」と不安になるが、奥まで進むと、ようやくプリントTシャツ(7000円中心)やパーカを陳列したコーナーがある。
相変わらずの変化球に面食らうが、「商品だけを売ることには興味がなくて、C.Eの15~16年秋冬をこのスペースで表現したかった」(ブランディングやコンセプトメークを手掛けるトビー・フェルトウェル)という。実際に店に来れば、オリジナルのサウンドトラックが聴けて、イメージムービーも見ることができるという仕掛けだ。サウンドトラックは期間中何度も変わるので、「全部知りたければ何度も通わないといけない」。
同ブランドは12年春夏の立ち上げ以来、ビューティ&ユースユナイテッドアローズなどのセレクトショップへの卸を軸にしている。期間限定店を開くのは初めて。海外観光客から、直営店についての問い合わせが増えていることなどを受け、限定店出店につながった。
(写真=Jimmy Cohrssen)