カイタックスクエアガーデン 路面店風のワゴン店新設

2020/10/20 06:26 更新


 6月に福岡市の天神に開業した商業施設カイタックスクエアガーデンに、路面店風のワゴンショップ「ワスクポケットショップ」が登場した。ポップアップ店としてだけでなくアート展示やプロモーション拠点などにも利用できるのが特徴だ。

 ポケットショップは同館の開発プロデュースを担い、2階でイベントスペース「ワスク」を運営するデジタルクリエイティブ企業、セブンセンス(福岡市、吉田拓巳社長)が手掛けている。施設入り口の通路沿いに3棟が並ぶように設置されており、若者の通行が多い「欅通り」からも目に付きやすいため、来館者はもちろん、ふり客の呼び込み効果も期待する。一棟の敷地面積は5.8平方メートルで移動可能なカウンターのほか2棟には水道などの設備を備えており、簡易な飲食店なら入居可能だ。外観は白を基調としたガラス張りのシンプルな作りで、装飾や看板などは必要最小限に抑えた。

 9月中旬のオープン時には、東京・表参道のプロのヘアスタイリストが開発したシャンプー「ラキュア」、東京・目黒のアジアセレクトショップ「333」(バーバーバー)内にあるベトナムスイーツ、チェーの専門店「チェー・バーバーバー」、福岡・大名の路面にこのほど開店したカヌレ&タルト専門店「ウィーアーレディ」の3店が出店。ラキュアと333は全国初のポップアップを福岡で展開し、ウィーアーレディは本店出店より一足先に出張店として利用した。

 地元福岡の企業に限らず全国から福岡進出の足掛かりとして、または同館テナントとの連動など幅広く活用していく。出店は1~2週間ほどの期間限定を予定しており、店舗形態にもよるが家賃は1週間で10万円ほどとしている。

 セブンセンスは、「カルチャー発信基地として、単なるワゴンショップとしてだけでなく、新たなライフスタイルや価値観の提案をしていきたい」としている。

施設入り口に3棟並ぶワスクポケットショップ



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