リシュモンジャパンは28日、日本における「カルティエ」の旗艦店として、カルティエ銀座ブティックをオープンする。中央通りに面した同地は、03年にオープンした銀座2丁目ブティックのあった場所。約3年の全面改装を経て、地下1階、地上3階の4フロア約1000平方メートルの空間を擁するショップに生まれ変わる。
ブルーノ・モワナーの手がけた内装は、貴族の邸宅をイメージ。アイボリーとシャンパンゴールドを基調に、エレガントかつ温かみのあるデザインに仕上げている。屏風をヒントにしたパーテーションを設けるなど、日本的な要素もモダンに取り入れた。
1階は、吹き抜けから7メートルのシャンデリアが下がり、日本で初となるハイジュエリーの常設コーナーをはじめ、ブランドのアイコンとなるコレクションが並ぶ。2階はウォッチ、3階はブライダルジュエリーを含むダイヤモンドのフロア、地下1階はレザーグッズのほか、カスタマーサービスのカウンターがある。店内には4つのVIPサロンを設け、ブライダルのカウンセリングを待つためのウェイティングコーナーを作るなど、ホスピタリティを重視した。
「海外からの観光客の方も、日本の方も、この邸宅の多様な居室の中で、様々な体験をして頂きたい」と、リシュモンジャパンのカルロ・ガリリオカルティエ社長兼CEO。同店のグランドオープンを記念し、カルティエは、10月に上野の東京国立博物館表慶館でハイジュエリー受注イベント「カルティエマジシャン」の開催も予定している。
同イベントでは、最新のハイジュエリーコレクション「カルティエマジシャン」を含む数百点のジュエリーを見せる。世界各国からVIP、プレス関係者を招待するほか、10月23日には特別内覧会を開き、抽選による一般消費者500組を招待する。応募詳細等は、http://www.cartier.jp。
①1階エントランスには、吹き抜けから下がる7メートルのシャンデリア
②アンティークに修復をほどこした希少なハイジュエリー
③4つあるVIPサロン。ルイ・カルティエの名をつけた部屋は50平方メートルの広さ。
④高級機械式時計をはじめ、ウォッチが並ぶ2階
⑤サントス・ドゥ・カルティエ
⑥ブライダル&ダイヤモンドジュエリーのフロア
⑦建物の下部はパリのラペ通りにある本店にならい、石材造り。上部は日本の障子の組子を参考にした構造になっている。