金属アレルギーなどでピアス用の穴を開けられない人に向けた貼るピアス「貼るだけピアスピッピ」を製造するCCCM(大阪府高槻市、尼野進社長)と販売事業会社のピッピデハッピーカンパニー(同、尼野つるみ社長)は、小売りから製造卸への転換を進めている。
貼るだけピアスピッピは12年に開発。13~24年に全国の商業施設や百貨店を軸に期間限定店を数多く出店し、累計280万個を販売してきた。卸事業に軸足を移したのは「各所での販売員の手当てを含め、期間限定店の運営が難しいと判断」(尼野進社長)したため。現在、直営店は大阪のルクアイーレ店、東京のしぶちか店の2店で、公式ウェブサイトでも販売する。
同商品は実用新案(特許申請を準備中)を取得している。医療用テープを使い、汗を拭いてから貼る。テープの交換で何度でも付けられる。国内の自社工場と協力工場で作り、全て日本製だ。税抜き1000~1万8000円など。貼り替え用テープは4枚付いてくる。20枚1セットで330円。平均客単価は2500円。
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販路は幅広く、ドラッグストア、百貨店、量販店、商業施設、ホームセンター、ホテル、個店など。「動物園、水族館などにも卸が決まっている」という。売上高は小売価格ベースで約3億5000万円。
キャラクターブランド「ハッピーフェイス」などと昨年9月に協業を開始している。
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