「国内の織物メーカー、縫製工場で働く人たちと共に、メイド・イン・ジャパンを守る服作りがしたい」との思いで始めたのが、いろどり企画(神戸市、日下孝志代表)の婦人服ブランド「ciroc」(しろく)だ。
22年4月、前職で約10年間レディスアパレルメーカーの営業をしていた日下代表が立ち上げた。国産生地で縫製も国内工場のみというこだわった服作りをしている。社内デザイナーは置かず、取引先の織物メーカーや縫製工場の意見を取り入れながら製品化しているのが特徴だ。現在、サン(香川県善通寺市)、古橋織布(静岡県浜松市)、タケミクロス(静岡県浜松市)、マインド熊本(熊本県球磨郡)と取り組んでいる。「長く着られる服を、販売が見込める数だけ」という考えを大切にし、お直しも受けている。
商品は綿100%のプルオーバーやリブタートルネックトップなどが平均価格5000~6000円、布帛のブラウスなどが2万円前後、パンツやスカートが1万5000前後。全てフリーサイズ。下げ札にはパタンナーから各メーカー・工場名まで、誰がどこで作ったのかが分かるように各代表者の似顔絵イラストとともに表記している。
販路は専門店、自社ECなど。今後、メンズの展開も考えている。