クラス、既成概念から外れる物づくり

2016/08/17 05:00 更新


 コンセプチュアルな物づくりに定評のある「クラス」は17年春夏、「HORS CADRE(オール・カードル)=枠から外れる」をテーマにした。従来の物の作り方から外れて、新しいことができないかと模索したコレクションだ。

 インスピレーションの背景にあるイメージは、アメリカのベニスビーチの写真や平野太呂氏による「プール」というタイトルの写真集。荒れ果てた遊園地が子供にとって新しい遊び場だったり、使われなくなったプールがスケーターの遊び場になる。そんなイメージから、既成概念から外れることで新しい物作りを目指した。

 クロップト丈のトップは、もともとのスケータースタイルを背景にして作った。ルーズなカットソーも着丈を短くしている。ロングとショートの着丈を重ね着できるようにそれぞれのフィット感を変えて作ったり、ボリュームで遊んでいる。デニムとウルトラスエードをボンディングしたスリーブレスジャケットは、リバーシブルでも着られる設定。ウールのシャーリングパンツは軽やかな量感。メンズでもあえて女性モデルを使って、ユニセックス感覚で着られるイメージを見せている。

クラス
「クラス」Gジャン5万5000円、パンツ3万9000円
クラス
「クラス」シャーリングパンツ4万5000円

 レディスの「プール・バイ・クラス」は、フューチャーな感覚を取り入れている。「クレージュ」のようなスクエアなカットやジッパーの使い方が特徴となる。

プール・バイ・クラス
「プール・バイ・クラス」ワンピース7万2000円


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事