暖かく柔らかく 軽い素材に人気集中
16~17年秋冬コーテリでは、ニットやファーなど暖かく柔らかい素材感、そしてコートでは軽量の素材が好まれた。他の合同展にも共通する傾向だ。(杉本佳子通信員)
ギャラリードポップの「パドカレ」は、重ね着しているように見えるテーラーカラー付きの裏地を付け、それを取り外すこともできるようにしたコート(卸売価格318㌦)が人気だった。裏地のテーラーカラーは切りっぱなし、素材はウール・ポリエステル・アクリル・ナイロン混で軽く仕上げている。インド産のローンやクレープなど、柔らかいコットンのシャツ(169㌦)、日本製のカシミヤカーディガン(333㌦)、シルクプリントのドレス(330㌦)など、軽い素材のものは全般に良かった。
ロウタスインターナショナルの「ロゥタス」は、ポケットと襟のフォックスファーが取り外せるウール・カシミヤ混のメルトンのコート(880㌦)が良かった。手出し口にやはり取り外せるファーを付けたケープも好評だった。今回で5回目の出展で、レバノンの大手小売店やカナダの個店をはじめ、既存店ではまとまった金額のオーダーを取れるようになったが、新規を獲得するのが課題という。
今シーズンから企画チームがデザインしているオンワード樫山の「ICB」は、専門店を開拓しようと初出展した。フェイクファーを部分使いしたウールカシミヤ混のセーター(170㌦)、シルクの長袖ブラウス(146㌦)、ストレッチ性のあるウール・ポリアミド混のパンツ(172㌦)が注目された。