“筋トレ好き”で急成長 「クロノス」が年間売上高10億円規模へ

2023/12/20 11:00 更新


鍛えた体に似合うアパレルが人気

 ワールドフィット(東京、高城大樹社長)のスポーツカジュアル主力のブランド「クロノス」が急成長している。パーソナルジム運営で得たノウハウを生かし、体を鍛えている人に似合うアイテムを生産、販売。それが話題となり、一等地への出店が拡大し、23年の売り上げは約10億円を見込む。

 クロノスは17年立ち上げ。パーソナルジム「ビヨンド」を運営するワールドフィットの自社ブランドとしてスタートした。

 特徴は、鍛えた体に似合うシルエットの追求。筋肉質な肩や胸板が映えるビッグシルエットのトップと、細身のボトムの組み合わせの提案が、筋トレ好きから好評となっている。

 メインラインのクロノスは、ストレッチや吸湿速乾といった高機能素材を使ったスウェット、パーカ、Tシャツなどが人気。シンプルなロゴをあしらったデザインで、ジムまでの行き来にも着られる街着のニーズを取り込んでいる。中心価格は1万~1万5000円。

 ラグジュアリーラインの「クロノスブラック」では、機能性素材で仕立てたテーラードジャケットなど、きれいめなアイテムが主力。価格は3万~4万円がメイン。その他、ルームウェアラインの「クロノスルーム」などがある。

ラグジュアリーラインの「クロノスブラック」は高機能素材をきれいめに見せる

 実店舗と自社ECによるDtoC(メーカー直販)が主な販路。全国主要都市に店舗を構えており。今年12月にはギンザシックスに7店目を開店した。

 「ブランドは毎年成長している。今年も後半から売り上げが伸び始め、コンスタントに月商1億円以上を達成できている」と高城社長。24年はフランチャイズも含めて20店まで増やし、さらなる成長を進める計画だ。

12月にギンザシックスに開いた店舗

 今後は国内の店舗網を広げつつ、海外進出も強化する。既に台湾の企業との代理店契約が決まっており、アジアを皮切りに販路を広げていく考えだ。



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