ワールドフィット(東京、高城大樹社長)のスポーツカジュアル主力のブランド「クロノス」が急成長している。パーソナルジム運営で得たノウハウを生かし、体を鍛えている人に似合うアイテムを生産、販売。それが話題となり、一等地への出店が拡大し、23年の売り上げは約10億円を見込む。
クロノスは17年立ち上げ。パーソナルジム「ビヨンド」を運営するワールドフィットの自社ブランドとしてスタートした。
特徴は、鍛えた体に似合うシルエットの追求。筋肉質な肩や胸板が映えるビッグシルエットのトップと、細身のボトムの組み合わせの提案が、筋トレ好きから好評となっている。
メインラインのクロノスは、ストレッチや吸湿速乾といった高機能素材を使ったスウェット、パーカ、Tシャツなどが人気。シンプルなロゴをあしらったデザインで、ジムまでの行き来にも着られる街着のニーズを取り込んでいる。中心価格は1万~1万5000円。
ラグジュアリーラインの「クロノスブラック」では、機能性素材で仕立てたテーラードジャケットなど、きれいめなアイテムが主力。価格は3万~4万円がメイン。その他、ルームウェアラインの「クロノスルーム」などがある。
実店舗と自社ECによるDtoC(メーカー直販)が主な販路。全国主要都市に店舗を構えており。今年12月にはギンザシックスに7店目を開店した。
「ブランドは毎年成長している。今年も後半から売り上げが伸び始め、コンスタントに月商1億円以上を達成できている」と高城社長。24年はフランチャイズも含めて20店まで増やし、さらなる成長を進める計画だ。
今後は国内の店舗網を広げつつ、海外進出も強化する。既に台湾の企業との代理店契約が決まっており、アジアを皮切りに販路を広げていく考えだ。