ジーンズカジュアルメーカーのステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル(大阪市)は、「ステュディオ・ダ・ルチザン」23年春夏物で、京都紋付(京都市)の黒染めをデニムアイテムに活用するなど、新提案を打ち出す。
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京黒紋付染と名付けたシリーズは、京都紋付が長年黒紋付を染めてきたノウハウを生かし、インディゴのデニムアイテムを黒染めする。日本の伝統技術を応用することで、通常のブラックデニムとは違うアプローチをした。深みのある黒になる。
ベースとなるデニムには、日本最初の力織機「G3」で織った14オンスのセルビッジデニムを採用。ジーンズはリラックス感のあるテーパードシルエットで、本体価格3万5800円。デニムジャケットは4万2800円、8オンスデニムを使ったシャツは2万3800円。38、40インチはプラス2000円になる。
デニムアイテム以外にも、綿と化学繊維とで黒の染まり方にコントラストのあるジャカードのショートパンツとシャツ、黒紋付を染める技法のぼかし染めを使ったTシャツもある。
もう一つ、網代デニムと名付けた新シリーズも用意した。互い違いに綾織を組み合わせ、洗いをかけることにより、網目のような凹凸感が出るようにしたオリジナル生地を、網代デニムとして各アイテムに活用する。
パンツが3万1800円から、ジャケットは3万4800円から。ショートパンツやシャツもある。インディゴ染めと柿渋染め、墨染めの3色展開。インディゴ染めだけでなく、柿渋染めや墨染めにある濃紺部分はインディゴ染めで、経年変化が楽しめる。