化粧品・サプリメント販売で知られるディーエイチシーは3月9日、アパレル事業部で40代の体形変化に合わせたウェアの新シリーズを発売する。同社と文化服装学院、裁断用ボディーメーカーのキイヤが17年から取り組んできた「40代の体型研究プロジェクト」が結実したもの。
オリジナルのボディーを作成しての第1弾として、パンツ3型を企画した。ウエスト位置が低い、ヒップにボリュームがあるなどのそれぞれの悩みに対応するテーパードパンツ(税込み3960円)、センタープレスパンツ(4895円)、ワイドパンツ(3960円)を販売する。
同社アパレル事業部では美と健康をテーマにオリジナルのアパレル商品を企画・販売している。会員数は1555万人(22年3月1日現在)。そのアクティブ会員に向けて、毎月発行する通販カタログ「DHCスタイル」を送付し、ECでも販売。アパレル製品は原料はじめ素材から開発する企画が多く、業績も右肩上がりの事業として注力している。
今回のプロジェクトは、同事業のメインターゲットである40代の体形変化に着目して立ち上げた。文化服装学院の文化・服装形態機能研究所が、40代女性の体形を3次元計測してデータを蓄積。それをもとに、40代女性のライフスタイルの分析資料や、「体形変化しても美しく見せたい」とのディーエイチシーの意見を取り入れながら、キイヤがオリジナルのボディーを造形した。完成したボディーを基に、文化服装学院講師で本橋企画代表の本橋奈枝子氏と共にがオリジナル原型とパターンを制作。腹部に丸みが出て、股上丈が長くなるといった40代ならではの体形の特徴を把握したうえで、おなかまわりをすっきり見せるようタック位置をミリ単位で移動させる、腰がきゃしゃに見えるよう脇線を前に寄せるといった修正を繰り返しデザインに反映させた。
今秋冬にはトップやドレスの企画も検討し、「このボディーをベースにしたアイテムを広げていきたい」(喜名勇太ディーエイチシーアパレル事業部商品開発部主任)としている。