デザイナーのダナ・キャラン(66歳)は、「ダナ・キャラン・ニューヨーク」のチーフデザイナーを引退する。それに伴いダナ・キャラン・ニューヨークは30年の歴史に幕を閉じる。2月にニューヨークで発表した15~16年秋冬コレクションが最後のシーズンとなる。ダナ・キャラン自身は今後、ダナ・キャラン・インターナショナルのアドバイザーを務めながら、自身が運営する社会貢献事業やライフスタイルブランドの「アーバン・ゼン」に力を入れていくという。
ダナ・キャラン・インターナショナルは今後、「DKNY」にフォーカスしていく。9月にニューヨークで発表する16年春夏コレクションからは、ニューヨーク発の若手ブランド「パブリックスクール」を手掛けるダオイー・チョウとマックスウェル・オズボーンがクリエーティブディレクターとしてデザインを担当する。
ダナ・キャランは48年ニューヨーク生まれ。高校卒業と同時にパーソンズスクールオブデザインに入学し、「アン・クライン」のヘッドデザイナーを経て、84年にタキヒヨーからの50%の出資を得てダナ・キャラン・インターナショナルを設立した。85年にダナ・キャラン・ニューヨークを開始。88年にDKNYをスタートした。01年に仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの傘下に入った。