アダストリアの子会社、エレメントルール(東京、小松崎睦社長)のメンズブランド「ヒューベント」の23年春夏は「白鯨」がテーマ。鯨のフォルムに見立てたビックシルエットのトレンチコート、ビンテージのワークウェアに着想したオールインワンなど打ち出す。ブランドのテーマの一つでもある海にちなんだアイテムが多く、水着も販売する。
ビックシルエットの「鯨コート」は綿100%の特殊防水素材を使用し、硬いハリと形状記憶機能も備えている。着用するほどに体になじみ、自分だけのシルエットのコートとして〝育てる〟ことができる。税込み20万3500円。
製品染めシリーズはオールインワン(5万2800円)とコート(7万9200円)、シャツ、パンツを企画した。ワカメ色とネイビーの2色。細番手の糸を使い光沢感があるため、オールインワンもカジュアルになりすぎない。
ブランド立ち上げ時はファッション経験豊富な40~50代の男性をターゲットに設定したが、若年層や女性の反応もいい。「女性の自分が着たいと思うものを作っているからかも」とブランドディレクターの櫛部美佐子さん。
ECの売り上げが9割を占めるが、今後はセレクトショップや地方の専門店販路を拡大したい考え。現在はシップスやエストネーションなど、ブランドの世界を伝えられる高感度のセレクトショップを中心に取り扱いがある。