【フィレンツェ=小笠原拓郎】イタリア・フィレンツェで開催中の16年春夏ピッティ・ウオモ展の招待デザイナーとして、「エミリオ・プッチ」がカプセルコレクションを披露した。
マッシモ・ジョルジェッティをクリエーティブディレクターに迎えてリニューアルを進めるエミリオ・プッチの新作は、これまでよりも若々しく、リアルなスタイル。コミックのような手描き風プリントのトップやシャツ、絵の具と絵筆をプリントしたドレス、マルチカラーのストリングスを垂らしたドレスといったアイテムが揃う。
カラーブロックやバイアスストライプのスカート、ドレスも、手描きのような不揃いな線で構成される。パンツルックはワイドパンツで縦長のシルエットを強調。ドレスはストレートシルエットがメーンとなる。デニムやシャンブレーといった、これまであまり使ってこなかったカジュアルな素材感を出しているのも新鮮だ。
メンズはレディスと同じコミック風プリントのシャツやハーフパンツ。ここ数年はネクタイなど小物だけだったメンズラインを充実させている。
コットンなどのカジュアルな素材を増やしたことで、エントリープライスを下げて、より若い世代にアピールしていく。このカプセルコレクションは12月から店頭展開される予定。9月のメーンコレクションでは、どんな新作を見せるのか期待されている。