エスカーダ 新ディレクターのフルコレクション

2018/06/25 06:25 更新


 レディスブランド「エスカーダ」の18年秋冬は、新ディレクターのナイル・スローンによるフルコレクションとして初のシーズン。マスキュリンの要素が少し強まったカッティングや長めに設定したスカートの丈など、これまでよりぐっとモードに寄った印象だ。もっとも、はやりの〝抜け感〟ではなく、大きめシルエットなども緊張を保っているところがエスカーダらしい。

 全体にブランドのヘリテージを意識し、創設者であるマルガレッタ・ライへのオマージュを込めたデザインという。原点である働く女性の強さ、鮮やかな色が盛り込まれた。

 目を引くのは、ESCADAの文字を編み込んだカラフルなカシミヤニットドレス、レインボーカラーのツイードコートやジャケット、ドレスなど。ゴールドのボタン、黒のグログランテープでの切り替えでモダンに仕上げている。シャクヤクを大きく描いた膨れジャカードのシリーズも華やかだ。アーカイブから引いた赤と黒は、パイピンクジャケットでの配色で取り入れた。

 トレンドを感じさせるパープルやイエローのアイテムもある。価格は素材にこだわったことから、これまでよりも少し上がっている。

 エスカーダが出した最初の香水の瓶のハートの形をモチーフにしたバッグは、今後アイコンバッグとしてシーズンごとに素材を変えながら継続して販売する。フラップの留め具のハートをそのまま拡大していくようにステッチを入れたキルティングバッグだ。クラッチとしてもチェーンショルダーとしても使える。10万円台。

ロゴを編み込んだドレスとツイードコート
シャクヤク柄のシリーズ
新アイコンバッグ


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