福井県染色同業会が要請文 加工料金の是正を求める

2018/09/11 06:26 更新


 福井県染色同業会(松木伸太郎会長)はこのほど、染色加工料金の是正を求める要請文を発表した。同様のアピールは14年以来で、この間の原燃料のコストアップにより「自助努力を超えており、企業の存続が危惧される」として、取引先に適正価格への理解を求める内容となっている。

 要請文は、福井産地の染色加工企業が物流、電気、燃料の値上がりに加え、染料・薬剤の高騰と供給不安に直面していると説明。この1年でこれらのコストアップ分は売上原価の10%を上回る水準となっており、さらに拡大傾向にあるという。

 添付資料として原燃料、各種資材の値上がり率を示しており、これによると染料は前年同期比20%以上、染色助剤・樹脂・薬品が10%以上、輸送費が20%以上、包装・梱包材料が約15%増、重油は50%増、LPGが55%以上の伸びなどとなっている。「会員企業は懸命の自助努力を進めているが、それを超える状況にある」として、発注元に対し加工の適正評価と加工料金是正に理解を求めている。また、時代に対応した物流の改革へも支援を要請している。



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