タグなどの製造卸フェイス 転写マーク事業開始

2018/06/19 06:25 更新


 タグやパッケージなどの製造卸、フェイス(京都)は、新たに転写マーク事業を開始する。タグのマーキングデータと連動した多品種、小ロット生産による独自システムを開発し、販売を始めた。

 同社の転写マークは、タグのマーキングデータをコンピューターと連動させ、版を製作せずにダイレクトにシートに印刷する。版が必要ないため、多品種、小ロット(100枚でも可能)でのシート生産を可能にした。フルカラーで印刷でき、細い線、文字も鮮明に表現できることからブランドイメージを損なうことがない。また伸縮性のある生地でも優れた追随性があるため、転写後にバインダーがマークからはみ出ず、生地の風合いも維持できる。合繊からセルロース、綿など多彩な素材に対応でき、洗濯堅牢(けんろう)度もほぼ5級をクリアしている。

 ブランドネームや品質表示を衣料品に縫い付けるのではなく、直接転写して表示する転写マークは、肌へのあたりが出ないことやブランドネームタグなどのように服からはみでない、迅速な対応ができることからスポーツ、インナー、カジュアル衣料を中心に、世界的に需要が拡大している。

 同社はこの数年、独自の転写マークシートの研究開発を進め、優れた機能と精度の転写マークを完成させた。ICタグ事業と併せてアパレルメーカーに拡販する。 

同社の転写マークはタグのマーキングデータをコンピューターと連動させる


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