ファーイーストカンパニーの百貨店向け中心の「アナイ」は22年春夏、シャーベットカラーとビビッドカラーを主役にした明るい色物を打ち出す。色でポジティブな気持ちを誘う。映画「リプリー」に見る優雅で知的な世界からインスピレーションを得た。
立ち上がりは、別注生地を使用したカラフルなツイードジャケットが充実する。ピンクとグリーンのチェックのデザイン(税込み8万8000円)や、ラベンダーとブルーの色合わせが可愛いデニム風のタイプなど。Tシャツと合わせて、カジュアルダウンしたコーディネートを推す。
3月はブルー、ネイビー、赤が基調だ。マリンテイストのアイテムが揃う。スクエアネックのトップ、ポルカドットのドラマティックなスカートがイチ押し。
4月はピンクやベージュと鮮やかなオレンジを提案する。素材感が楽しいアイテムが多く、アイレットレースのスカートやぷくぷくと立体感のあるニットドレスなどがある。5月からはグリーンを投入する。レタリングを配したレースのトップやノースリーブドレスなど。夏に向け、バカンスを意識したドレスが増える。
21年秋冬物は、10月の緊急事態宣言解除以降に顧客が戻り、好調に売れた。特にフリルやシャーリングディテールのブラウス、ジレなど軽い羽織り物、ウールコートが良かった。お出かけ、オケージョンで服を新調したいという動きが目立ち、都心の店では来店客も多かったという。