《FB用語解説》ピンタイプ仮撚り 特殊な物性を付与できる加工

2019/11/18 06:23 更新


 仮撚りとは、主にポリエステル、ナイロンの長繊維にかさ高性を持たせるために、いったん撚りをかけた糸に熱を加え、また撚りを戻す工程を連続で行う加工のこと。ピンとはサファイアガラスで作られた回転子のことで、この回転子に原糸を巻きつけ、回転子を高速回転させることで仮撚りをする方式をピンタイプと呼ぶ。生産性ではフリクションタイプ仮撚り機が優れるが、特化した物性を持つ仮撚り加工糸の生産には向いておらず、ピンタイプ仮撚り機では優れた捲縮性(けんしゅくせい)を持つストレッチ糸などの特殊物性加工が可能となる。



この記事に関連する記事