《FB用語解説》葦の繊維 環境保全背景に糸開発も加速

2021/04/19 06:23 更新


淀川水系の葦原

 アシ、ヨシはイネ科の多年草で世界各地の湖や川などに群生する。日本では琵琶湖や淀川水系のものが古くから知られ、ヨシズやスダレのほか、雅楽の篳篥(ひちりき)などに使われてきた。動植物の生態系維持や水質保全など環境面での貢献も大きい。新芽の発育を促すため、毎年刈り取り作業が必要だが、安価な輸入品などに押され、資源としての活用や保全活動が難しくなっている。近年は地球環境保護の流れを背景に、葦を見直す機運が出てきた。繊維を紙に漉(す)き込んでスリット糸にしたり、繊維をわた状にし、綿と混紡して糸にする。



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