「フェンディ」 CCOにマリア・グラツィア・キウリ氏

2025/10/15 17:00 更新NEW!


マリア・グラツィア・キウリ氏(ⒸPAOLA MATTIOLI)

 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMH傘下の「フェンディ」は10月14日、マリア・グラツィア・キウリ氏を新チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に任命したと発表した。キウリ氏は89年にフェンディでキャリアをスタートし、約10年間アクセサリー部門で経験を積んだ。その後、「ヴァレンティノ」を経て、16年から「ディオール」のアーティスティックディレクターを務めた。24年春に同職を離れて以来、グループ内での新たな起用が注目されていた。新CCOによる初コレクションは26~27年秋冬のショーで発表される。

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 LVMHのベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)は「マリア・グラツィアは今日、最も傑出した才能の一人。再びフェンディに迎えられることをうれしく思う」と述べた。フェンディのラモン・ロスCEOは「創造性の役割は、もはや美しい服を作ることにとどまらず、時代の文化を映すこと。彼女のビジョンがフェンディの遺産を高める」と期待を寄せた。キウリ氏自身も「創業家の5人姉妹のもとでキャリアを始めた原点に戻る」とコメントした。創業100周年を迎えた同メゾンにおいて、女性デザイナーによる再出発を象徴する。



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