「フェンディ」は創業の地ローマで、90周年を祝うイベントを開催し、「オートフリュール」コレクションを披露した。
オートフリュールとは、フェンディによるファーのオートクチュールコレクションのことで、昨年に続く企画。今回は、「レジェンズ・アンド・フェアリーテイルズ」と題して、カール・ラガーフェルドによるファンタジックなコレクションを発表した。
フェミニンなドレスを彩ったのは、ファーのアップリケやパッチワーク。絵本の挿絵のように、花や草木、人物画などがドレス全体に描かれた。水色やペールピンク、ホワイトといった優しい色と、黒を軸にしたダークカラーを対照的に使って、さまざまな表情のファンタジーを表現した。
アイテムは、フィット&フレアのコートドレスやデコルテを強調するエンパイアドレス、ロング丈のマントなどクラシカルなデザインがほとんど。柔らかい曲線で体を包む。モデルたちは、会場となったトレビの泉の水面に設けられた透明なキャットウォーク上を、水に浮かぶ妖精のようにつややかに歩いた(写真)。