F・O・インターナショナル(神戸)の卸向けブランド22年秋物は、アウトドアブランドとの協業や男児向け新ラインなど、新しい提案が目立つ。
コスト高になっているが、SPA(製造小売業)業態とともに生産するなどで主力商品の価格は据え置いた。低価格の雑貨を拡充し、服以外の提案もさらに強化している。
男児向け「F・O・キッズ」はアウトドアブームを受けて、「grnアウトドア」と協業し8型を企画した。代表アイテムの複数のポケットが付いた「テブラベスト」(本体3600円)、お尻部分が開口するファスナー付きの「ビッグベンオーバーオール」(3900円)などをキッズサイズに落とし込んだ。テブラベストのポケットはゲーム機が入る大きさにしたり、マウンテンパーカは平織りとボアのリバーシブル仕様にしたりと、親が納得する使い勝手や着まわしも重視した。サイズは90~150センチが中心。キャップやバッグもある。
女児向け「セラフ」は、新たに男児向けとユニセックス商品を20型企画した。ブランドらしいナチュラルな色使いやシンプルなデザインで、アメカジベースのF・O・キッズとは区別する。コート仕立てのフリースボアジャケット(3600円)やケーブルニットポンチョ、センタープレスパンツなど。
雑貨「アンパサンド」は、これまでショーツとソックスのみだった3点セット商品(1000円)に、新たにレッグウォーマー、ヘアアクセサリー、マルチガーゼ商品などを加えた。
低価格の雑貨を充実させることで、服以外の販売を強化したい専門店への訴求や雑貨店への販路を開拓する。