大人の女性に向けた東京ブランドの16年春夏で、アーティストの作品からインスピレーションを得たデザインや、コラボレーションのプリント柄などが目立っている。アートとつなげたアイテムはデザイナーコレクションでここ数年増えている。今シーズンは透明感や軽さ、きれいな色、リラックスした表現になっているのが特徴。どれも特別な服でなく普段着として、明るい気分になるようなデザインだ。
「ギャルデコレクティブ」(真木喜久子)は、フォトグラファーの大門美奈さんの風景写真のプリント柄シリーズを出している。2年ほど前からの取り組みで評判が良く、そのシーズンごとの新しさもある。服のプリントとして自然な、いい雰囲気に仕上がっている。
来春夏はきれいな森の写真のプリントだ。さわやかなグリーンの森の、すとんとしたノースリーブドレスはベア天じくで、裾を同じプリント柄の透けるチュールストライプに切り替えている。森のプリントは、バッグや今回初めて作ったインテリア商品にも使っている。