札幌のミサンガインターナショナル レディス店を蔵前に

2020/11/18 06:25 更新


 札幌市でセレクトショップ「アーチ」など複数店を運営するミサンガインターナショナルは11月12日、東京・蔵前に「大人の女性に向けたビンテージスタイルの提案」をコンセプトにしたセレクトショップ「ジャンル」をオープンした。東京出店は浅草橋のメンズセレクトショップ「アーチトーキョー」に続き、2店目となる。

 「都内には欧州ビンテージを扱う店はたくさんあるが、アーチ同様、札幌で培ってきた経験を生かして、ターゲット層をよりセグメントし、いわゆる古着屋が苦手な大人の女性に向ける。上品な店内とスタイルを打ち出す見せ方で、ビンテージアイテムを提案して新たな需要を開拓したい」(山内公史代表)としている。店舗名のgenre(ジャンル)はフランス語で「良いスタイルを持った人」の意味。

 品揃えは、フランス、イギリスで買い付けた1940年代ごろまでのビンテージ服、アンティークアクセサリーを中心に、素材と縫製にこだわったオリジナルレーベル、ヨーロッパのインポートアイテム、国内ブランドとの協業アイテムで構成する。アイコンとなるアイテムはブラックワークドレス。1900~40年代の針子や学校の先生などが着ていた仕事着で、手作業で作られているため一点ごとに異なる。機能性を重視した当時の細かい仕様やデザインは今見るとモダンで美しい。5万円台後半が中心。

1940年代までに作られたブラックワークドレスなどを揃える

 オリジナルレーベルでは当時のファーマーズが腰にひもで付けていたポケットをショルダーバッグとして販売する。ほかにもビンテージからインスピレーションを受け、現代的に解釈したアイテムが揃う。セレクトでは北欧の遊牧民、サーミ族のレザーブレスレットやメンズウェア「スシュ」が初提案するビンテージ生地のレディスウェアなどもある。

 店舗は蔵前4丁目の50年代に建てられた古いビルの2階で約26平方メートル。白と黒を基調としたシックでクリーンな空間で、黒い鉄製のラックやアンティーク家具に服やアクセサリーが並ぶ。周辺には、古い建物をリノベーションしたこだわりのコーヒーショップや雑貨店などが増え、大人の女性の回遊も多い。砂原果店長は「当店をきっかけに、普段の着こなしに一点でもビンテージを取り入れてもらいたい」と期待を込める。

「大人の女性に向けたビンテージスタイルの提案」をコンセプトに東京・蔵前に開設した「ジャンル」


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