ハナエモリ・マニュ、切子の透明感

2016/09/07 05:00 更新


  「ハナエモリ・マニュスクリ」(天津憂)は、昨年よりも約1カ月前倒しして17年春夏のショーを行った。江戸切子などを着想源に、シアーな素材で見せるフェミニンスタイルを揃えた。

 天津が得意とする、ドレープやラッフルがたっぷり流れるドラマチックなドレスは抑えめ。オーガンディや繊細なジャカードを組み合わせたクリーンなブラウスやブルゾン、淡くライムグリーンに色付くカットワークレースのセットアップなどが主役だ。ガウチョを含め、快活なパンツスタイルが多いのもポイント。プリント柄はチョウや花のモチーフのほか、ガラスの鋭角を思わせるシャープなグラフィックなど。透明感を意図して、チョウや花の形のアクリルパーツをフリンジ状に重ねたドレスやスカートも目をひくが、歩くたびにカシャカシャと音を立てるのを見ていると、いささかやり過ぎな印象。

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 今季も森英恵さんとともに安倍昭恵首相夫人が来場した。10月のアマゾン・ファッション・ウィーク東京にも同ブランドは参加し、今回とは異なるプレゼンテーションを行うという。(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)



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