BtoBマーケットプレイスのホムラ、1年で参加小売店4000に

2023/01/16 06:25 更新


ホムラの小売りバイヤー向け画面

 BtoB(企業間取引)マーケットプレイスを運営するhomula(ホムラ、東京、福地峻社長)は、ニッセイ・キャピタルをリード投資家に、ヒラクファンド、グローブアドバイザーズベンチャーズを引き受け先とした第三者割当増資を実施したと発表した。累計調達額は約3億2000万円となった。調達資金はブランドと小売店の両ユーザー基盤の拡充と、コアメンバーの採用に充てる。

(永松浩介)

 ホムラは、小売店とブランド向けに、仕入れ/卸売りのプラットフォームサービスを提供している。主に実店舗を持つセレクトショップや雑貨店のバイヤーと、ファッションやライフスタイルブランドとをオンラインで結びつける。開始わずか1年超で参加ブランドは400、小売店は4000店を超えるなど急成長期に入った。流通総額は22年9月単月の比較だが実績比で19倍と伸ばした。

  小売りバイヤーは品質の高いブランドの仕入れを後払いかつ在庫リスク無く可能だ。一方、ブランドは手間と余計なコストをかけずに新規卸先の開拓ができるという。展示会受注から在庫の販売まで、資金回収の心配がなく卸売り業務をワンストップで完結できる。小規模ブランドも少なくないが、最近では国内外の大手も出店。カイタックグループやコロネット、大磯産業、豊島などはその一例だ。

  出店者は、「与信リスクもカバーしてくれるため、前払い金のデメリットが解消できるのは大きい」(ビワコットン)、「展示会受注のタイミングにホムラのウェブ展示会のタイミングを合わせて使っている。工場の生産効率が高く助かっている」(ソルト)などと話している。

 なお同社は、コアメンバーとなるグロースマーケター、カスタマーサクセスの組織立ち上げができるリーダーを募集している。

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