石田萌氏がデザインするレディス向けドレスブランド「HOUGA」(ホウガ)は、12月1日に株式会社を設立し、東京都荒川区にアトリエショップを併設したオフィスを開設した。約2年間入居していた荒川区日暮里にあるファッション特化型の起業支援拠点「イデタチ東京」を11月に卒業し、ファッションデザイナー、起業家、経営者として新たな一歩を踏み出した。
ホウガは石田氏が16年に個人事業主として創業後、19年春夏物からスタートした。21年2月からイデタチ東京に1期生として入居開始。同年8月、東京コレクション(楽天ファッションウィーク東京22年春夏)に初参加。その後、ブランドのフォロワーや卸先を増やし、百貨店やセレクトショップで期間限定店を開催するなど、知名度とともに売り上げも高めていった。
石田氏は「自分自身をどこかに置いてきてしまいそうになる現代女性や、全ての人に寄り添うパートナーブランドになることを目標に、会社を設立しました。ファッションの持つ、外見だけでなく心まで明るく変えてしまう力に魅力を感じています。優しくて不思議な、心にフィットするようなホウガ流のモードを作っていきたいです」と強調した。
12月2、3日には、アトリエショップでイベントを開催した。新作アイテムやアーカイブアイテムの販売のほか、23年秋冬コレクションの製作過程で使用したデザイン画やパターンの展示、ホウガのオリジナル生地の残布も販売した。