インスタグッドな写真術①(木村麗)

2017/04/21 18:00 更新


はじめまして、ビジュアルアドバイザーの木村麗(うらら)です。こちらでは、肩書き通り、ショップやブランドが発信しているビジュアル(写真)のアドバイスを連載していきたいと思います。

今やブログやSNSを活用した情報発信は常識。とりわけ最近ではインスタ(インスタグラム)を使った商品やコーディネートを発信しているブランドも多いと思います。とはいえ、「うまく写真が撮れない」と言った悩みは多くのスタッフが持っているはず。ブログやECなどでもそうでしょう。

自然光で撮れる路面店ならまだしも、ファッションビルの中のショップは照明が暗く、スペースも限られています。ワンピースやパンツなど縦に長いものを撮影するのも簡単ではありません。

でも、コツさえ掴めれば素人でもある程度までは出来るんですよ! わたし、木村の仕事は、そんなノウハウをショップの店頭や本部でレクチャーすることです。連載を読めば、プロのカメラマンさんにお願いしなくても、「無理なく、楽しく」お洒落な写真が撮れるようになります。


この連載では、アクセサリーなど小さいものの商品の撮り方から着用のコーディネートなど、みなさんが普段、苦労している撮影のノウハウなどをお伝えしていこうと思います。

また、写真そのものだけでなく、運用のノウハウなども記していきたいと考えています。例えば、インスタなどは流行りのハッシュタグがあったり、ページの投稿順が大事だったりとノウハウがあるので、いくらお洒落な写真を投稿しても思ったような結果を生まない場合がありますからね。

撮影が旨くできればスタッフのモチベーションもアップします。インスタやブログのフォロワーやトラフィックが増えたり、ECの売り上げがアップしたらさらに気持ちは上がります。そんな楽しそうな店にはお客さんが今以上に集うはず_。写真撮影のノウハウ伝授でそんな好循環を生みたいと思っています。

実際、これまで(今でも)大手のセレクトショップさんなどに講習をしてきましたが、「SNSのフォロワーやPVなど数値が増えた」「店舗への送客に繋がったなど」様々な声も頂いておりますが、何よりもレク チャーを受けた皆さんのモチベーションアップに100%繋がっていることが重要なポイントだと感じています。「時短、簡単」をモットーに楽しく学んで頂けるようなレクチャーを心がけています。


最後に一例をお見せします。

写真は、アクセサリー着用の撮影のビフォー、アフターです。店舗あるあるの1つなのですが、ほとんどのショップがアクセサリー着用を上手く撮影できていないのです。


BEFORE



BEFORE画像は実際にレクチャーさせて頂いたブランドさんの画像で、私が教える以前に店舗で撮られていた画像です。問題は...


・主役のはずの手元(リングなどのアクセサリー)の構図バランスがイマイチ

・手が綺麗に見えない(指や手が太く、スタイル悪くみえる)

・加工フィルターのチョイスを間違って使用してしまっている

・商品が見えにくい、分かりづらい


AFTER



AFTER画像は...


・商品の質感や大きさ、色味などが分かりやすい(伝わりやすい)

・リングにマッチする小物(手に持ったクラッチバッグや背景の白ニット、ネックレス)を入れることでコーディネートを連想させることが可能

・手にポーズをつけることでスタイル良く、腕も長く見える、かつ、商品の魅力もアップする

・商品の素材を伝えるためには余計な加工フィルターは使わない


と言った具合です。

それでは、次回もお楽しみに!

木村さんのInstagram Web

81年東京生まれ。アパレル販売員や商品企画などの仕事を経て、女子向けキュレーションアプリ"pool"などの開発運営を行っているf.f.b.へ入社。 IT+アパレルの領域で得た長年の経験と実績に基づきSNSを活用したオンラインマーケティングやブランディングをサポートする今までにない事業を展開中。【取組み先】サザビーリーグ、シップス、ピーチジョン、ビームスなど



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