国内のエンゲージメント数5700万
「日本はアクティブユーザー1200万人超のうち、ファッション分野のエンゲージメント(いいね!+コメント)数は単月で5700万」。米インスタグラムのファッション・パートナーシップ統括責任者のエヴァ・チェン氏が来日し、25日に都内でファッションブランド向けに開いた「インスタグラムの活用法を学ぶマスタークラス」で明らかにした。SNS(交流サイト)の中で「インスタグラムがファッションブランドにもたらす影響力は一番」と語った。
インスタグラムのアクティブユーザーは現在、全世界で月間4億人超。世界でファッションコミュニティーの規模が拡大している中で、日本はアクティブユーザー1200万人超のうち、ファッション分野のエンゲージメント数は今年3月で5700万になった。エンゲージメントは「いいね」を押すことが中心だが、このファッション月間エンゲージメント数について、チェン氏は「世界的に見てもとても大きな数字」とする。
日本のファッションアカウントのフォロワーランキングでは、モデルやタレントが上位を占めており、ブランドや小売店がブランディングとビジネス両面でインスタグラムを活用するのはまだ進化の途上にあるものの、「コミュニティーを作り、ファンが帰属する場を作ることが大事。まずつながりの提供を」と強調した。
開かれたマスタークラスは、国内ブランド・ショップ25社・40人が参加した。冒頭エヴァ氏は、「フォロワーはデザイナーのライフスタイル表現、デザインの舞台裏、ブランドストーリーが知りたい。それを身近なスマートフォンを使って撮影することで、様々な人に響き、リアルタイムと楽しさが生まれる」とした。
参加者から出された「エンゲージメント数を伸ばすには」という質問には、「フォロワーの関心は自分のリアルに合っているか」なので、コンテンツは「ライフスタイルのシーン作りや舞台裏を見せるブランドが成果を上げている」とした。
「理想の更新頻度」は「自分ができる持続可能なペースからまず始め、その後はテレビ番組同様に時間を決めて投稿。1日最低1回が望ましい」。「別アカウントを持ってよいか」という質問には「1ブランド・1アカウントの傘の下で、ストーリー発信とビジネス寄りの情報発信も表現可能」と話した。