イッセイミヤケは10月17日、「プリーツプリーズ・イッセイミヤケ」の東京・南青山の旗艦店を移転オープンした。旧店舗のあったみゆき通り沿いで、3フロアの路面店に拡張した。余白のある空間でブランドの魅力をより深く体験してもらいながら、プロダクトを提供する場へと進化した。
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店舗デザインは、ブランドのロゴをはじめ、主要都市の旗艦店を手掛けた吉岡徳仁氏によるもの。一部にアルミニウムの壁面を取り入れ、ガラス張りのウィンドー、ガラス板の什器を導入し、透明感のあるインダストリアルな雰囲気だ。それぞれのフロア面積は160平方メートル強。1階の壁面には「製品プリーツ」(縫製した後に紙に挟んでプリーツをかける手法)の工程を展示し、コアとなるもの作りを可視化した。製品は線の細いハンガーラックとガラスの棚に陳列し、存在を浮き立たせた。
2階と3階には、プリーツをかけた「ウルトラスエード」のソファを設置。試着室のある3階は、壁面を鏡で設え、錯覚しそうなユニークなフロアとなっている。
