伊藤忠商事 「スローウエア」の独占輸入販売権取得

2020/10/27 06:26 更新


 伊藤忠商事は、イタリア発祥のアパレルブランドグループ「スローウエア」の日本市場における独占輸入販売権を取得した。コロネットを通じて、21年秋冬から販売する。

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 スローウエアは、イタリアの職人気質を生かした複数ブランドの集合体の名称。80年代に高級パンツブランド「インコテックス」の卸売りをスタートして市場を着実に拡大。さらにインコテックスの上品なスタイルや伝統、エレガンスと調和するイタリア国内の専業ブランドを相次いで取得してきた。アウターウェアの「モンテドーロ」や、ニットの「ザノーネ」、シャツの「グランシャツ」など、スローウエアは高品位なブランドポートフォリオを取り揃えてきた。現在は世界40カ国以上の高級百貨店、専門店で販売している。10年からは小売り事業も開始して、ミラノを皮切りにロンドン、パリ、ニューヨークなど主要な国際都市に32店を展開している。

 日本市場においては、スローウエアジャパンを通じた既存の直営店の展開に加え、21年秋冬からは、新たにコロネットを通じて日本全国の百貨店、専門店、セレクトショップなどでの販売を開始する。

 伊藤忠は「今後はスローウエアジャパンとコロネットの豊富な経験とノウハウを融合させながら、スローウエアの世界を強く打ち出してブランドの認知度を一層高める」構え。3年後には小売りベースで30億円の売上高を目指す。

パンツブランド「インコテックス」を軸にした、複数ブランドの集合体「スローウエア」


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