日本ショッピングセンター協会(SC協会)が6月26日に発表した国内既存SCの5月の売上高は、前年同月比7.6%増となった。コロナ禍前の19年5月比で3.7%減まで回復しており、いくつかの大都市では19年を上回った。調査施設数は478。
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制限がなくなり、ゴールデンウィークで外出機運が高まり、内外の旅行客が増加したことから、中心地域・大都市がにぎわいをみせた。業種別では食料品、飲食が好調だった。ファッションは軽衣料やサンダルなどの夏物商材が際立った。サービスでは旅行が復調しており、シネマも好調だった。
立地別では大都市が14.5%増となったことで中心地域が11.5%増と2ケタの伸びを示した。一方で周辺地域は5.8%増にとどまった。地域別では北海道21.1%増、九州・沖縄14.6%増と旅行客が多いエリアの伸びが際立った。関東は7.0%増、近畿が8.1%増だった。