JIS繊維製品の洗濯表示 国際規格に合わせ改正

2024/08/28 07:58 更新


新たに追加される記号( 左= 液温30℃を限度とした手洗い処理、 右= 底面温度120℃を限度としたスチーム無しのアイロン処理)

 経済産業省は繊維製品の洗濯表示に関するJIS(日本産業規格)を改正した。JIS L0001(繊維製品の取り扱いに関する表示記号およびその表示方法)を国際規格ISO 3758に整合させた。国内外の繊維製品に付けられる取り扱い表示記号の内容が同一になり、流通の円滑化や市場の拡大に期待する。

 JIS L0001は14年10月、国際規格のISO 3758に合わせて制定された。その後、家庭用品品質表示法の繊維製品品質表示規格にも引用され、国内で販売される繊維製品にはJIS L0001に規定された取り扱い表示記号の表示が義務付けられている。今回はISO 3758が23年12月に改正されたことを受けて実施した。

 主なポイントは四つ。①二つのマークの追加②アイロン処理記号の上限温度の変更③記号の微調整④意味の追加でクリーニングに使用できる溶剤を加えた。

 また、繊維製品の取り扱い表示記号の正しい理解を広めるために、経産省と消費者庁のホームページに掲載しているリーフレットと早見表を更新した。

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