副資材卸のカジテック(大阪市)が、プラスチック製ブラインドホックを販売する。ブラインドホックはホックが見えないように表地で隠すようにして使い、前立てやフラップポケットなどに用いられる。従来品は「表地の上からホックの形状がわかることが課題」(梶浦昇社長)だった。新商品は従来品よりも小さくて軽い。中軽衣料に使いやすい点も訴求する。
一般的なホックはアタマ(上部)、バネ(凹)、ゲンコ(凸)、ホソ(下部)と呼ばれる4種類のパーツで構成される。同社によると、いずれのパーツも外径が11.5ミリ以上。なかには10ミリ以下の物もあるが、生地で隠してもアタマが曲面形状のためホックを使った箇所が盛り上がり、「ユーザーが気にする」という。
従来のブラインドホックはアタマの代わりに平面のパーツ(ワッシャー)を使い、一般的なホックよりは目立ちにくいが、流通しているのは金属製のみ。同社のブラインドホックはポリアセタール樹脂製のホックで、外径はバネとワッシャーが10ミリ、ゲンコが6ミリ。
梶浦社長は「最近はアウターウェアが薄くて軽い物が増えている」とし、「商品の外観や軽さを損なわないプラスチック製が求められる」という。白と黒があり、量産を始める。今後は色数を増やす予定だ。