こんにちは!こども市場担当記者の金谷(かなたに)です。
もうすぐ今年も終わり。皆さまいかがお過ごしでしょうか?子供服市場は新しいチャレンジなど、未来を見据えた取り組みが増えた一年でした。
さて、繊研新聞では企業や人の歴史を振り返る「軌跡」という連載があるのですが、12月は、30周年を迎えた子供服専門店マーキーズが創業〜現在に至るまでを3回にわたり掲載しました。
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今回はその番外編です!
その前に、マーキーズはこんなお店です。
ららぽーとなどのSCや、グランフロント大阪など比較的都市型の商業施設に46店を展開しています。
子供服はSPA(製造小売業)企業による単一ブランドのお店が多いですが、マーキーズ は「パタゴニア」などのセレクト商品も多く、大人向けも扱っていて(例えばこの夏ヒットした「ローナマーレイ」のハットとか)各店ごとに内装も違うので、全国チェーンだけど個店っぽい賑やかな雰囲気があります。
今はくすみカラーの子供服が多いですが、マーキーズは鮮やかな色使いや大きい柄の服が多いのも特徴です。
創業者である廣畑正行社長のお部屋がまた素敵なんです!マーキーズの原点が詰まっていると思うのでご紹介したいと思います。
廣畑社長がアメリカやハワイから買い集めた品々が飾られていて、いつも温かみを感じます。
置いてあるのは、ビンテージの子供服や、オーストラリアの大橋巨泉さんの店で買った地図など、さまざま。
「ミッドセンチュリーの時代のものが好き。古い年代のものって、味があるから」と廣畑社長。
何が置いてあるのかなーと目を凝らしたくなる楽しい雰囲気は、お店とも重なります。
社長室には買い集めたコレクションだけでなく、マーキーズの歴史を感じる品々も飾られています。
例えば、このデニムをパッチワークして作った看板は、奥様の手作り。
この人形は、初期の頃に店舗スタッフさんが手作りしたもので、マネキン代わりに使用していたそうです。
今も店頭では服やお店がより可愛く見えるように、店舗スタッフさんが工夫を凝らし、そのノウハウが次世代に受け継がれています。
人気ブランド「デニムダンガリー」の前身の「デニムカンパニー」の商品も。
廣畑社長は有名ブランドに頼らず、無名でも自分が良いと思ったものを仕入れていて、「デニムダンガリー」や「ムチャチャ」はブランド立ち上げ当初から扱っていました。
オリジナルブランドを店頭でアピールするために作ったディスプレーもあります。
細部まで実際の商品のように作られていて、こだわりを感じますね!
今回の連載取材にあたり、過去の雑誌のタイアップページも見せていただきました。
10年以上も前の商品なのに、古さを全く感じませんね!
そんなマーキーズですが、今秋冬は大きなチャレンジで売り上げが過去最高を記録しました。
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連載ではその決断に至った経緯、その前のコロナ禍での創業来の大ピンチのエピソードもご紹介しています。年末年始のおうち時間に、ぜひご一読いただけますと幸いです!
来年も引き続き全国のこども関連ニュースを追っかけていきたいと思っております。みなさま、良いお年を〜。
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かなたに・さきこ 07年入社。レディスの成長企業から小粒で光るECブランドまで幅広く取材。育休を経て、キッズ市場担当に。