《注目のEC》神田岩本町百貨店 1業種1社、良品を厳選

2026/04/03 06:25 更新NEW!


商品やカテゴリーにはキャッチーな言葉を付け「探す楽しみ」を感じられる工夫も

 神田岩本町百貨店はC.F.S(東京、上野伸悟代表)が運営する消費者向けの販売プラットフォームだ。欧州素材を使った服をはじめ、良質な食品やアクセサリーなどを販売する。値引き販売は一切せず、作り手の思いを丁寧に伝え、共感から購買を喚起している。

類似品は一切なし

 昨年9月に開いた。ファッション、アクセサリー&ビューティー、スポーツ用品、インテリア・キッチン、食品の分野で厳選した約60社が出店する。出店基準には「類似品一切なし」を掲げ、1業種につき1社を選定。唯一無二の品揃えを徹底している。

 出店企業を選ぶときは、「自信を持って薦められるように先方の話を聞く時間を大切にし」、食品は試食したり、上野代表が自ら生産者を訪れる場合もある。

 メタバース(インターネット上の仮想空間)を活用している点も特徴だ。サイト内の「屋上遊園地」から百貨店最上階を再現した仮想空間に移動できる。生産者との交流の場としてイベントも開催。入店もでき、実際に物販もしている。

メタバース上でイベントに参加したり、商品を購入することもできる

欧州素材を売るため

 きっかけは「欧州素材が売れない」危機感だった。上野代表は伊素材のレダやチェルッティの日本法人で代表を歴任し、現在はJITAC(日本輸入繊維代理店協会)の会長を務める。

 近年、価格競争が激しくなる中、欧州素材は円安やコスト上昇で高騰し「欧州素材の服は高すぎて売れない」と需要が減退している。価値が伝わっても価格が優先されてしまう現状を懸念し、「欧州素材が売れないなら売れる場所を自分で作ろう」と思い立った。

 〝百貨店〟と名付けたのは「一流の商品や作り手、良い物が欲しい人が集まる場所」を志す思いからだ。出店するアパレルには欧州素材の使用を必須としており、イタリアやフランスなど欧州の老舗テキスタイルメーカーの生地を用いたスーツやボトムといった商品を購入できる。

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