【パリ=松井孝予通信員】仏ケリングの26年1~6月期連結決算は、ジュエリー事業好調で、売上高が為替一定ベースで前年同期比1%増の72億ユーロだった。4~6月期は同3%増と12四半期ぶりの増収となった。営業利益は9億2100万ユーロ、営業利益率は12.8%と前年同期から0.4ポイント改善した。昨年9月に就任したルカ・デメオCEO(最高経営責任者)は発表の席で、「第2四半期の成長回復は重要な節目だが、まだ始まりにすぎない」と述べた。
戦略に基づき、在庫削減や店舗網の最適化を進め、不動産売却や「グッチ・ビューティー」を巡るロレアルとの提携も実施し、純有利子負債は前年末から47億ユーロ減の33億ユーロとなった。デメオCEOは「戦略を行動に移し、成果が数字に表れ始めた」と、ブランド強化と収益性の改善に手応えを示した。
ファッション&レザーグッズでは、「グッチ」が5%減だったが、米国市場などで改善の兆しが見え始めた。「ボッテガ・ヴェネタ」が同事業の成長を支え、「サンローラン」もメンズやシューズが好調で前年同期を上回った。「バレンシアガ」はクリエイティブ体制の移行期にあるが、バッグは2ケタ成長を維持し、クチュール性を強めた商品戦略を進める。
ケリング・ジュエリーは21%増と大きく伸びた。「ブシュロン」は日本とアジア太平洋地域が好調で過去最高水準の売り上げ。「ポメラート」も日本と北米で好調に推移した。
日本市場は全体で2%増。ファッション&レザーグッズは7%減、ジュエリーは60%増となり、同部門売上高の23%を占めた。
デメオCEOは、26年通期について増収と利益率改善を見込む従来見通しを維持した。