クイーポが23年12月から販売しているイタリアのバッグブランド「ゲラルディーニ」は9月まで初年度年間目標を上回るペースで好調に推移している。
伊藤忠商事が欧米、日本での独占販売に関する権利を取得したことに伴い、クイーポは23年12月から、ゲラルディーニの事業を三崎商事から引き継ぎ、国内で販売している。クイーポはオリジナルブランド「ゲンテン」のほか、ライセンス事業、海外ブランドの輸入販売に力を入れている。
ゲラルディーニはブランドの頭文字であるGをモノグラム調にした柄がアイコン。主力のバッグ「ソフティ」はポリエステルにポリウレタンコーティングした素材を使った、軽さと柔らかさが特徴的なシリーズで、商品構成の9割を占めるという。中心客層は50代の女性で、根強いファンが多い。価格はバッグが3万~8万円、小物類2万~4万円。
好調の理由は「機動力を持って国内生産できたこと、早急にイタリア生産を復活させたこと」(岡田孔明常務取締役営業本部本部長)としており、商品供給が十分に行き届いた。
25年にブランド設立140周年を迎えることもあり、今年は9月18日にミラノ、10月15、16日にホテルニューオータニ東京で展示会とイベントを開催。
今後はイタリア生産の比率を高めるほか、ソフティ以外にもレザーやナイロン使いなどバリエーションを増やし、30代後半~40代の女性にも客層を広げる考えだ。