ライフファイバーカンパニー(東京、井上俊哉代表)は今春から、全て国内で企画・生産する日本発グローバルヨガブランド「ONU」(オンユー)を立ち上げた。主力素材には東亜紡織が中心に開発したメリノウールを使い、サステイナブル(持続可能)で、高い機能性を備えたレディス向けヨガウェアとなる。ローンチイベントでは同ブランドのアドバイザーであるヨガインストラクターの市川志珠香さんとファンが都内でヨガレッスンを楽しんだ。
(大竹清臣)
同ブランドは東亜紡織と森保染色、ソトーが共同開発した非塩素防縮加工「ライフファイバーEFT」によるメリノウールを使う。2種類の異なる薬剤が接する面で皮膜ができる界面重合の原理を応用し、ウールの繊維表面に極薄の皮膜を形成し、スケールを維持したまま絡み合うことを防いだ。そのため、ウールが本来持つ撥水(はっすい)性や放湿性、消臭機能などを維持しつつ、洗濯しても縮まないウォッシャブル性能があり、塩素を使わないので環境に優しい点が特徴だ。
さらにソフトな肌触りで汚れに強く、紫外線や熱による黄変もほとんどない。トップ段階での加工なので、染色など後の工程で普通のウールと同じように織り・編み、加工ができるのもメリットだ。
「自然を大切に、自然と共に」という思いから、ウールなど天然素材や環境に優しい素材を使いながらナチュラルで機能的な物作りを目指す。
ウェアはアクティブシーンでも日常使いも可能な着心地の良いジャージーが中心。ウール100%で通気性が良く、アームホールが低く、ヒップトップが隠れる着丈のグレーのマッスルタンク(7500円)やウエストにゴムとドローストリングスが入ったエレガントなワイドパンツ(1万6000円)をはじめ、ウール75%・ポリエステル25%で締め付けすぎない適度なフィット感のブラトップ(6500円)、ウール100%でシンプルなボックスシルエットのショートスリーブTシャツ(8000円)、ウエスト部分が折り返せるテーパードパンツ(1万6000円)、ユニセックスなシルエットのロゴTシャツ(1万円)などを揃える。
販売は、まずECを中心にスタートする。