婦人靴事業を傘下に持つコンコルディアは今年2月、レディスシューズ「マナ」の20周年を記念した書籍『我儘(わがまま)であること』を出版した。靴デザイナーの今西優子さんの著書で、靴作りを志した経緯やデザイン画、トータルコーディネートのコツなど、文字で実直な一面を伝えている。
今西さんは、マナと「ユウコイマニシ」の2ブランドを企画する。材料の手配、職人とのやりとりまで、靴作りの工程にも関わって造形的な製品を作り続けてきた。困難な状況でも、ポジティブに向き合う朗らかな精神力の持ち主だ。当初は専門店向けの卸売りを主軸としていたが、18年夏にマナで「インスタグラム」に投稿を始め、秋からライブ配信に挑戦して、BtoC(企業対消費者取引)のビジネスを拡大。20年にユーチューバーとしてデビューし、靴作りとの両立を続けてファンを広げている。
「ユーチューブ」では、洋服とのスタイリング提案を中心に配信しているが、「それだけではない日常の視点、ブランドや自分のことを深く知ってもらうきっかけを作りたいと執筆や編集に取り組んだ」と今西さんは話す。自社ECで販売しており、税込み1000円。