量販店の23年度(24年2月期)の衣料品売り上げが出揃った。上期は活発になった社会行事関連のニーズを取り込み伸ばしたが、秋以降の天候不順により下期は苦戦、通期では前年並みに近いところで着地した。粗利益率も改善が進んだとは言えず、引き続き改革が求められる。イズミはランサムウェアによる不正アクセスに伴い、決算発表を延期した。
(田村光龍)
上期から3ポイント低下
23年5月に行動制限がなくなったことなどで量販店の衣料品売り場は社会行事ニーズの受け皿となった。23年度上期は夏祭り、花火大会の再開でゆかたなどが売れ、外出意欲の高まりで旅行関連やお出かけ着なども売れた。しかし下期は気温がなかなか下がらなかったことで秋冬物が苦戦した。
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