わたしたち株式会社ナビットは、全国の助成金・補助金情報の検索サイト「助成金なう」を運営しております。このコラムでは、助成金・補助金の疑問や基礎知識をわかりやすく解説していきます。助成金・補助金に興味がある方は、是非ご参考ください!
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1.雇用系助成金の最大のメリットとは?
助成金に関して意外と語られない部分ですが、経営者の方にとって雇用系助成金の最大のメリットは、「自由に使えるキャッシュ」が手に入るという点ではないかと思います。
一般的な補助金は、経費の一定割合を補助するタイプのものが多いと思います。
たとえば設備投資に対して、その1/2を支給する補助金であれば・・・
機械装置400万円×1/2=「200万円」が補助金として支給されます。
当然ですが、この200万円は、その設備の導入費用に充てられます。また、残る100万円は自己負担となります。
これに対して、厚生労働省の雇用関係助成金は、「××という取り組みを行った場合は、〇〇万円を支給します。」というものが大半です。
たとえば、男性労働者に5日以上の育児休業を取得させると、57万円が支給されます(両立支援等助成金)。そして、この57万円は何に使ってもよいのです。
雇用環境の整備に使うこともできますし、設備投資の資金に充当できますし、売掛金や給与の支払いに回すこともできるのです。
このように、使途が自由なキャッシュである点が、雇用関係助成金の最大の特徴ではないでしょうか。経営者目線で考えると、これは大きなメリットである筈です。
2.雇用系助成金の甘い罠?
ただしと言いますか、同時にと言いますか、「甘い罠(?)」にもお気を付けください。「助成金ってタダでもらえて返済も要らない。もらわないと損!!」そんなこと聞いたこと有りませんか?
最近、助成金を取り扱う業者が、電話やFAXで、そんな風に呼びかけることが多いのです。社労士会も注意喚起しており、あまりにもひどい業者には、内容証明郵便も送っているそうです。
もちろんナビットはその辺も気をつけていますし、違法にならないように社労士の先生と組んで提案しております。助成金は、確かに返済の必要はありませんし使途自由です。でも意外と、タダでもらえるわけではないんですね。
3.助成金の正しい使い道とは?
助成金は一言で言うと、従業員が働きやすい職場環境、言い換えると「いい会社」に作りを進める会社を援助する為に貰えるお金。
例えばですが、下記のような取組です。
- 新たな社員を雇い入れる
- 非正規社員を正規社員にする
- 育児・介護しながら働く社員がいる
- 賃金制度や評価制度を整備する
- スタッフの能力開発(教育訓練)
上記の中には、導入されるとかえって「会社として困る」というものもあるのではないでしょうか。そう考えると、助成金は「甘い罠」ともいえます。
目先のお金にとらわれず、自社の方向性と各助成金の目的が合っていれば使う。それが助成金の正しい使い方といえます。
本日は以上になります。今後もよくある質問や、わかりにくい助成金・補助金の専門用語について解説していきます。是非、ご活用下さい!
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