カジュアル化への対応が人気
メンズインポート市場のトップは16~17年秋冬、着こなしのカジュアル化に対応したディテールや素材が目立つ。ニットではスエットシャツのようにカットソー感覚で着られるタイプが増えた。ドレス需要の縮小しているシャツは、着心地の良さや着こなしのバリエーションを工夫している。布帛やニットのジレも、ジャケットやスーツのコーディネートに変化を付ける隠し味として人気だ。
■ニット スエットのような感覚
ミドル~ローゲージ人気が続く中、次の秋冬は、身頃と袖で編み地やゲージを切り替えたタイプの提案が多い。スローウエアジャパンの「ザノーネ」はラグラン袖、リデアカンパニーの「クルチアーニ」はセットインスリーブだが、両方ともスエット風の見た目になっている。
アマンの「アルテア」でも袖がプレーンな編み地で、身頃がケーブル柄のニットパーカの人気が高かった。いずれのニットも、コートの下に1枚で着て様になる存在感を演出して受注を伸ばした。