アメリカンサイズや中性的な企画で
タイトなシルエットが中心だったメンズ市場に、今夏物からビッグシルエットの着こなしが現れた。メンズのインポートウェアなどを女性が着る流れが波及し、メンズでもオーバーサイズが広がりを見せている。今秋はゆったりめのロング型が多くなっているが、17年梅春からはワイド型のビッグシルエットが加わりそうだ。
輸入卸のアイメックスは15年春夏から輸入するアウターTシャツの米「キャンバー」で、かなりのビッグサイズである2XLをセレクトショップで販売。女性の購入が目立っていたが、今年はメンズにも広がっている。16年春夏物は身幅は変わらないが、着丈を54㌢と短く調整した製品を卸し、年齢も幅広く、トレンド変化の兆しを感じる売れ行き。価格は6400円。
16~17年秋冬物から輸入販売する伊「リカルドメッタ」のカジュアルウェアでは、パンツは1、2プリーツが中心。イタリアサイズ48の渡り幅は32㌢、裾幅22㌢と、かなりワイドな企画だ。素材はストレッチチノクロス、ウールトロピカルなどで、価格は1万6000~1万9000円と抑えている。販路はセレクトショップ中心。
カジュアルメーカーのライオンキングジャパンは、17年梅春物からアメリカンカジュアルブランド「ジェーイーモーガン」のビッグサイズシリーズとして「マキシマムレーベル」を発売するとともに、布帛系のアメリカンカジュアルの復刻ブランド「パーマ・プレスト」を17年春夏物から発売する。